さて、HTMLファイルはできましたか?
iBooksで見たときに「おおっ」と思うため、ファイルは複数あるほうがいいでしょう。
では、いよいよePubファイルを作りましょう!
手順はここまでちゃんと作成されていれば、そんなにややこしくないです。
ePub作成のヤマ場なので、気合を入れて頑張りましょう!
■始める前のチェックポイント!
- HTMLやCSSファイルのエンコードはUTF-8になっていますか?
- ファイルは拡張子を含めて小文字になっていますか?
- HTMLファイルで指定したフォルダに画像ファイルが入っていますか?
大丈夫なら、ePub作成に進みましょう!
■eCubをインストールする
1. eCubのダウンロードサイト(http://www.juliansmart.com/ecub)にアクセスし、eCubをダウンロードする
画面を少し下に行ったあたりに、「Download eCub」とあります。
ここの「for Windows」のものをダウンロードしましょう。
このeCub、ePubのコンパイルだけじゃなく、表紙や目次も作成してくれる超便利なヤツです。
2. eCubのインストーラをダブルクリックし、インストールする。
■eCubでコンパイル!
3. eCubを起動し、画面左上の「New」ボタンを押す
4. 本のデータとして、「本の題名(Book Title)」・「ID番号(Identifier)」・「著者(Author)」を入力する
ここで入力した内容が、表紙やiTunesに表示されます。
しっかりといい名前を付けてあげてください。
Identifierは、僕は自分のIDを適当につけていますが・・・いいのかな?
出版社から出す本とかだと、JANコードにあわせたりしないといけないと思うんですけど、
このあたりの規格ってまだ決まってませんよね?
5. 保存先フォルダを指定しろといわれるので、「HTMLが入ったフォルダ」を指定する
同じ画面で「電子書籍のファイル形式をどうするか」聞かれますが、デフォルトがePubになっているはずのなので、そのままでOKです。
6. 読み込み方法をどうするか聞かれるので、一番上を選択する
7. 読み込みオプションを選べといわれるので、そのまま「Next」を押す
ちなみに、ここで読み込めるのは「さっき指定したフォルダにあるHTML・CSS・画像」だけです。
動画ファイルや、下位フォルダに入れてるファイルは後で追加します。
また、ここで読み込むファイルにUTF-8以外のエンコードのものが含まれていると、
エラーが発生して次に進むことができません。
8. ePubに含めるファイルが一覧表示されるので、含めなくていいファイルのチェックを外す
この一覧に表示されていないファイルがあっても、後で追加できるので焦らなくてOKです。
9. カバーデザインをどうするのか聞かれるので、「Templates」を押し、6種類の中から適当に選び、「Finish」を押す
「Templates(テンプレート)」を使うとタイトルの文字が切れたりしますが、
後で修正するのでココはそのまま進みましょう。
10. 画面左下の「+」ボタンを押して追加されていないHTMLファイルやCSSファイルを追加する&並び順を正しくする
いくつか追加されていないファイルがあると思うので、それをココで追加しましょう。
特に、HTMLファイルとCSSファイルは必ず追加してください。
画像ファイルや動画ファイル、JavaScriptファイルは
ここで追加せず、後で追加しても問題ありません。
特に画像ファイルは数が多いので、後で追加するほうが楽です。
また、ここで表示されている順番でページが並びます。(上から順)そのため、忘れずに「↑」「↓」ボタンで、正しい順番に並び替えておきましょう。
11. Coverを押し、カバーデザインを修正する
画面上部の「Cover」ボタンを押すと、カバー修正画面に入ります。
これがちょっと使いづらいのですが、設定したカバーがiBooksの本棚にも表示されるので
気合を入れて修正しましょう。
▼背景画像を変えたい場合
Objectsの「Background」を選択し、さらに「Background」タブを選択します。
その後、「Texture」の右の変な窓を押してください。
そうすると画像選択画面が出てくるので、使いたい画像を選択します。
ここで使う画像は、800x600前後のものがいいです。
大きさを変える場合は、「Scale」の数字を変えましょう
▼タイトルが切れている場合
Objectsの「Title」を選択し、さらに「Text」タブを選択します。
この画面下の方にある、「Font」の右側あたりをクリックしてください。
フォント設定画面が出てくるので、このサイズを小さくすればOKです。
また、別の方法として、
「%TITLE%」と書かれている部分を書き換える方法もあります。
▼オブジェクト(例えば黒い部分)の高さを変えたい
変えたいオブジェクト(黒い部分なら「Shadow」)を選択し、「Height」を変更します。
これだけだと場所がおかしくなるので、
今度は「Y position」を変更していい感じの場所にしてください。
12. 「Compile」を押してePubファイル(仮完成)にする
ついにこの時がやってきました。「Compile」を押してください!
コンパイル実施のメッセージが表示され、無事に完了すると「Created~」と出ます。
これでようやくePubファイルが完成です。
後は、入っていない画像や動画ファイルを入れましょう。
12. できあがったePubファイルの拡張子を「epub」から「zip」に変更する
ePubファイルの中身をいじるには、拡張子をzipに変える必要があります。
変な質問が出るかと思いますが、気にせず変えてください。
※拡張子が表示されていない場合の表示方法:
ウィンドウの「ツール」→「フォルダ オプション」→「表示」タブを選択→「登録されている拡張子は表示しない」のチェックを外す
13. zipファイルの中身を開き、「OPS」フォルダの中を開く
変なソフトが入っていない人は、ダブルクリックでZipファイルの中身が見えます。
見えない人は、「右クリック」→「プログラムから開く」→「Compressed (zipped) Filders」を選択してください。
14. OPSフォルダに、画像ファイルや動画ファイルをフォルダごと入れる
この「OPS」フォルダに画像ファイルや動画ファイルをフォルダごと入れ、
コンパイルする前と同じフォルダ構成になるようにします。
15. epubファイルの拡張子を「zip」から「epub」に戻す
最後に、拡張子を元に戻して完成です。
iTunesに入れて、iBooksで見てみましょう。無事表示されるはずです。
え?大きな赤いボックスが表示される?文章全てが表示されていない?
それはエラーが出ていますね。
(ここまでちゃんと作れていれば、エラーは出ません。)
次項でエラー修正のコツをお伝えしますので、そちらをご覧ください。
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