【美ePub作成】iBooks(iPad・iPhone)用ePub作成ソフトはSigilが良い!(2010年6月26日現在)

しばらく更新できなかったhilock702です。すいません。

iPhone(iPod Touch)でもiBooksが使えるようになり、
色々な人が電子書籍(ePub形式)を読めるようになりました。

このePub形式のファイルを作る方法はいくつかあり、
私の方法を一つご紹介いたしましたが、
他のソフトと比較をして、最も良いものをオススメしたいと思います。

実は現状を調べた結果、現時点で100%のものが無く、
しかもeCubじゃなくてSigilが良いということがわかっちゃったのですが・・・。

※ePubの作り方については、将来的にSigil版に更新できればいいなぁと思っています。

※ePubに関する全体の目次はコチラ 

■ePub作成ソフトに求められる理想的な要件

まずは、ePub作成をする上で必要となる要件を整理して、
それに対してどのソフトがどこまで対応しているか調べてみましょう。

僕は、1つのソフト単独で編集・プレビュー・製本(書き出し・カバー作成等)を
出来ることが理想と考えています。
僕が考える、ePub作成ソフトの要件は下記の通りです。

  • 文章編集
    • 作成ソフト上でワードライクな編集ができる
    • HTMLタグ編集ができ、エラー箇所を推定して表示できる
    • 画像の取り込みは、ドラッグ&ドロップでできる
    • HTML・画像を階層構造で保存・登録できる
    • 日本語のファイル取りこみができる
  • プレビュー
    • プレビュー表示ができる
    • CSSの取り込み・プレビュー上での表示ができる
  • 製本
    • カバー作成・著作情報の編集ができる
    • 作成したデザイン(画像の大きさ・配置、CSS設定)を壊すことなくePub書き出しできる
    • EpubCheckをパスできる(コンパイラ原因のエラーが出ない)
      ※アメリカのAppleStoreで本を発売するための条件

(JavaScriptの取り込み・プレビューや縦書き・ルビ対応については
リーダー側がどこまで対応してるか不明のため除外)

■今あるePub作成ソフトと作り方

続いて、今あるePubソフトを確認しておきましょう。
※ソフトウェア名をクリックすると、ダウンロード先URLへジャンプします。

  • 編集機能+コンパイラのもの
    • Sigil
      • フリーソフト。編集・コンパイル等ができる
    • Jutoh
      • eCubから派生したソフト。有料で$20ぐらい。
    • FUSEe
      • 開発中のベータ版ソフト。フリーだが難多い。
  • コンパイラのみのもの(別途HTML編集ソフトが必要)
    • eCub
      • デザインどおりコンパイルできるソフト。2010年3月から更新されていない。(おそらくJutohの開発に移行した)
  • Word等のファイルをePubに変換するもの
    • Calibre
      • OpenOficeで作ったドキュメントファイルをePub形式に変換してくれるフリーソフト。しかし、デザインが壊れまくる・・・。あまり期待しないほうが良い。

■ソフトごとに比較してみると、最良はSigil!

では比較してみましょう。

 

編集+コンパイラ

コンパイラのみ

変換系

 

Sigil

Jutoh

FUSEe

eCub

Calibre

ワードライクな編集


結構良い。


結構良い。
×
×
Windows Live Writerと組合せが必要

【不要】
OpenOffice等で編集するので不要

HTMLタグ編集
タグごとに色分けしてくれる。

可能だが、色分け無く読みづらい

タグごとに色分けしてくれる。
×
可能だが、あんまり使えない
×
変換時にタグが壊れる上、編集不可
画像のD&D取りこみ ×
「Insert」→「Image」とやることで本文に貼り付け可

D&Dで取りこみ可。超簡単。
×
登録はD&Dで可能。でも本文に貼り付けられない
×
登録が超不便
【不要】
ファイルの階層構造保存 ×
できない
×
できない
×
できない

階層レベルで画像取りこみできる
【不要】
日本語取りこみ
きれいに可能
×
タイトルが文字化けする

きれいに可能

きれいに可能

問題なし
プレビュー表示
CSSも含めて表示

CSSが表示されない

CSSが表示されない
×
取りこみファイルのプレビュー表示できない

×
作成終わるまで表示できない

CSSの取りこみ・プレビュー
CSSの取りこみ・プレビューは出来るが、編集はタグで行うしかない
×
既存のCSSは利用不可、専用のスタイルファイルが必要

CSSの取りこみ出来るが、プレビューできない

ファイルプレビューはできないが、CSSの取りこみやコンパイルできる
×
CSSは欠落する
カバー作成・著作情報編集 ×
カバー作成できる。そのままサムネイルにもなる。

結構色々できる

カバー画像は登録できるが、サムネイルできるか不明

カバー作成できる。そのままサムネイルにもなる。

著作情報やカバー画像をつけれるが、不便
ePub書き出しでデザイン崩壊しない
HTMLのままコンパイルできる
(※1)

HTMLのままコンパイルできる

HTMLのままコンパイルできる
(※2)


HTMLのままコンパイル

×
画像の大きさ変える、一部タグは削除する等ひどい
EpubCheck ×
idとtoc.ncxでエラー多発

エラーなし。きれいに通る
×
エラーが多すぎて・・・。
×
content.opfにエラー多発
×
エラー多発。

※1:コンパイル前に、HTMLファイルは「Text」フォルダ、CSSは「Styles」フォルダ、画像は「Images」フォルダに入れておく必要アリ。でないとコンパイル後に正しく表示できない
※2:コンパイル前に、HTMLファイルは「text」フォルダ、CSSは「style」フォルダ、画像は「images」フォルダに入れておく必要アリ。でないとコンパイル後に正しく表示できない

ということで、まとめると
「現時点ではSigilが最良。でもEpubCheckが通らないことは念頭においておく必要アリ」
ということがわかります。

2 件のコメント:

  1. これもepubを作成するソフトです:http://www.4videosoft.jp/pdf-to-epub-maker/

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  2. PDF ePub 変換などのePubに関するソフトがいろいろあります。お勧めいたします。http://www.aiseesoft.jp/

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